Getitf98.exe 使用説明書 V2.06 まりも ■ はじめに  このプログラムは PC-9821シリーズのITF/BIOSのROMをファイル化して 保存することを目的としたものである.このプログラムは,Niftyのフォーラム であるFNECHARD,FNECSOFTでの貴重な情報交換の産物である. 作成に当たっては,T.A.Labs.さん原作のプログラムgetromを参考にしているが, 多くの機種に対応させるために,プログラムの構造は原型を留めないほどに 大幅に改変している.hanaさんの解析情報をもとに,4MBit ROMの下位2Mbitを 取り出すことができるようにしてある.バンクの配置は藤田憲正さんの情報に よる.上記のお名前の方々に謝意を表する. ★ 対応機種(もちろん9821シリーズ) ・Wildcat chipset全機種 ・Intel chipset全機種(98Pro Stを含む) ・PC-9821RvII26,RsII26  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ・PCIのない機種 PC-9821Afおよびそれ以降(ハイレゾモードOK) 注意点 ・PCIスロットが物理的に存在しない(PCI BIOSもない)Canbeでは,  正しく動作しない可能性がある ・ノート機種では4Mbit下位が得られるかどうかは不明. ・4Mbit品が実装されていても,使用されていない可能性がある(A18 line無接続). ■ 使い方  MS-DOSコマンドラインから起動する.仮想86モードでは使用できない. BANK*.BIN という32KByteのファイルが 8個または16個作成される. 通常の機種では BANK0..7までであるが,一部機種では 8..Fまで作成される.  各バンクの構成は次の通りである. バンク 内容 <ROMとしての最上位アドレス> BANK4 ITF F8000h (Top boot block) BANK5 BIOS E8000h (N88BASIC) BANK6 BIOS F0000h (system) BANK7 BIOS F8000h (system) BANK0 PCI/PnP BIOS D8000h BANK1 機種によって色々(電源管理マイコン,APIC制御/Microcode update ) BANK2 デバッグ用コード?(MMDUMP)など BANK3 IDE/ system setup menu D8000h ==<ROMとしての最下位アドレス(2Mbitの場合)>== BANKC --- 何もないかまたはCanbeグラフィック起動画面のデータと思われるもの BANKD --- BANKE --- BANKF --- BANK8 --- BANK9 --- BANKA --- BANKB Microcode update data (P6 machine only) ==<ROMとしての最下位アドレス(4Mbitの場合)>== 注意:  PentiumPro,IIマシンでは BANKB.BIN しか意味のあるデータはないようである. CanbeにおけるBANK8..Fは,グラフィック起動時の画面データなどが入っている ようである.  ハイレゾモード/ノーマルモードでは,読み出される内容が異なっている. BANK6,7が F0000〜のROM内容に,BANK3がIDE BIOSになると考えられる. ハイレゾ用のITFは ノーマルモード同様にBANK4のようである.それ以外のバンク 内容は,ハイレゾモードでは無意味か空(FFh)のようである.  ノーマルモードでハイレゾモード用の内容を読み出すという方法は明らかに なっていない.ハイレゾモードでは回路全体のすげかえとなるので,ROMのみの バンク切り替え機能がない可能性もある.しかしその場合ROMアップデート機能は 存在しないことになる. ■ 作成方法 getitf98.sを MASM 6.00でアセンブルする. 普通には tinyモデル(*.com)のプログラムが作られる. ■ 更新履歴 2003-09-21 V2.03h A-mateハイレゾモードでも使用できるようにした. 2004-12-05 V2.05 (年末に公開) 2005-01-03 V2.06 St20,St15に対応(2月末に公開)